佐野洋子(読み)サノヨウコ

デジタル大辞泉 「佐野洋子」の意味・読み・例文・類語

さの‐ようこ〔‐ヤウこ〕【佐野洋子】

[1938~2010]絵本作家。中国の生まれ。独特なタッチ色彩感覚を駆使して多くの絵本を手がける。特に「100万回生きたねこ」は世代をこえてロングセラーとなった。他に「わたしぼうし」「おじさんのかさ」、エッセー「神も仏もありませぬ」など。

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百科事典マイペディア 「佐野洋子」の意味・わかりやすい解説

佐野洋子【さのようこ】

絵本作家・エッセイスト。中国北京生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。デパート宣伝部でのデザイナー勤務を経て,ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。1974年に刊行された絵本《おじさんのかさ》で注目を集める。以後,《だってだってのおばあさん》《わたしのぼうし》《空とぶライオン》など,今も読み継がれている絵本を発表。温かな色彩と伸びやかな線,さらに簡潔な言葉で幼い心の変化を生き生きと表現した。1977年に刊行された《100万回生きたねこ》は,200万部以上のロングセラーとなっている。1980年前後からはエッセイも執筆し,その著作として《神も仏もありませぬ》《シズコさん》《役に立たない日々》などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐野洋子」の解説

佐野洋子 さの-ようこ

1938-2010 昭和後期-平成時代の絵本作家。
昭和13年6月28日中国北京生まれ。昭和42年ベルリン造形大でリトグラフをまなぶ。絵本を手がけ,49年「おじさんのかさ」で注目され,51年「わたしのぼうし」で講談社出版文化賞。52年の「100万回生きたねこ」はロングセラーとなる。58年「わたしが妹だったとき」で新美南吉児童文学賞をうけるなどエッセイでも活躍。一時期,谷川俊太郎結婚。平成22年11月5日死去。72歳。武蔵野美大卒。

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