1911年に英国のカイザー(Julius Otto Kaiser 1868-1927)が同名の自著で提唱した索引システム.経営ならびに商業文献の整理を目的に開発した.複合主題の構成要素を,事物を表す具象的なものとその作用を表す過程的なものに分ける分析法で,商業文献では国家(場所)も具象的なものの特殊形態として構成要素に加えた.単純かつ明快な実用システムで,現在なお採用機関がある.件名標目の理論的発展をたどるとき,カイザーの具象と過程の二大カテゴリー論は,カッターからランガナータンへの橋渡しとなった.