カッター(読み)かったー(英語表記)cutter

翻訳|cutter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カッター」の意味・わかりやすい解説

カッター(小舟艇)
かったー
cutter

船舶陸上との交通や小荷物などの運搬に使用するもので、短艇(たんてい)(端艇)とよばれる小舟艇の一種。艇首はとがっているが、艇尾が切りそいだ形になっているので、この名がある。オール(櫂(かい))を使って人力で推進する。オールは8~14本で、複座である。マストを立て、帆を張って帆走することもできる。艇長7~9メートル、艇重0.5~1トン。木製が多いが、FRP(繊維強化プラスチック)のものも開発されている。主帆のほか前部に2~3枚の三角帆をもつスループ型ヨットカッターとよぶ。

岩井 聰]



カッター(ナイフ)
かったー
cutter

刃先を用いて紙などを切断したり、任意の形に切り取る場合に用いる替え刃方式の繰り出し式ナイフ。1本の替え刃を何度か折って使用することができる。一般用の小刃、大型刃、アート刃のほか、プラスチック切断用、工作用、曲線カッティング用、さび汚れ落とし用、梱包(こんぽう)用など多種のものがある。なお、切断用の刃を押し下げて用紙を切る断裁機も、カッターとよんでいる。

[野沢松男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッター」の意味・わかりやすい解説

カッター
cutter

(1) 軍艦汽船などに積んで,人員物品の運搬作業などに用いる短艇。一般に木製でオールを漕いで走らせるが,マストや帆を備えたものもある。船尾が切りそいだような形になっていることから,この名がある。 (2) 長い船首をもち,斜檣をもつ単檣帆走艇。

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