デジタル大辞泉
「何れも」の意味・読み・例文・類語
いずれ‐も〔いづれ‐〕【▽何れも】
[連語]どれも。だれも。それぞれ。「何れもすぐれた短編を集める」
[代]
1 三人称複数の人代名詞。みんな。みなみな。御一同。
「某も明日は―を御茶で申し入れうと存ずる」〈虎寛狂・清水〉
2 二人称複数の人代名詞。あなたがた。みなさん。
「―はお気が付きますまい」〈浮・織留・四〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いずれ‐もいづれ‥【何も・孰も】
- 〘 代名詞詞 〙
- ① 他称。複数の人を指す。中世から近世にかけて用いられた。
- [初出の実例]「はやおのおのへ人をやったれは、いつれもござらうと仰らるるが」(出典:虎明本狂言・雁盗人(室町末‐近世初))
- ② 対称。複数の人を指す。中世から近世にかけて用いられた。→いずれもさま②。
- [初出の実例]「ハア、何れも近来(ちかごろ)御太儀に存じまする」(出典:虎寛本狂言・右近左近(室町末‐近世初))
- ③ 複数の事物を指す。どれも。
- [初出の実例]「汝がのぞむ、金銀珠玉、いつれもいつれも、ほしい物を心のままに、つりとるつりばりを」(出典:虎明本狂言・夷大黒(室町末‐近世初))
- ④ 結局。とにかく。いずれにしても(日葡辞書(1603‐04))。
何れもの補助注記
ある範囲からの選択を示す「いづれ」に係助詞「も」のついたものが一語化したもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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