余所目(読み)ヨソメ

デジタル大辞泉 「余所目」の意味・読み・例文・類語

よそ‐め【余▽所目】

1 よそから見たところ。はたの見る目。よそみ。「余所目をはばかる」「余所目には楽に見える仕事」
2 よそのことのように見ること。傍観すること。
「自分で拵えた此一場の架空劇を―に見て」〈漱石・明暗〉
3 「余所見よそみ1」に同じ。
「一枚二枚は―を振らず一心に筆を運ぶが」〈二葉亭・平凡〉
4 見ても見ないふりをすること。
「己が任にあづからねば、―つかひて有りしなるべし」〈読・春雨・海賊〉
[類語]はた目・岡目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「余所目」の意味・読み・例文・類語

よそ‐め【余所目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① よそながら見ること。見るともなしに見ること。
    1. [初出の実例]「外目(よそめ)にも君が姿を見てばこそ吾が恋やまめ命死なずは」(出典:万葉集(8C後)一二・二八八三)
  3. ② 無関係な人が見た感じ。はたのものが見る目。はた目。人目。よそ見。
    1. [初出の実例]「白き物どもをしなじなかづきて、山ぎはより池の堤過ぐるほどのよそめは、千年をかねて遊ぶ鶴の毛衣に思まがへらる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  4. ③ よそごととして見ること。見ても問題にしないこと。見て見ないふりをすること。傍観。よそ見。
    1. [初出の実例]「憂き目をばよそめとのみぞのがれゆくくものあはたつ山のふもとに〈あやもち〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・一一〇五)
  5. ④ よそを見ること。わき見。横見。よそ見。
    1. [初出の実例]「あたりなる花のよそめに山川のまろ木の橋をふみぞわづらふ〈源頼政〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)桜)
  6. ⑤ よそから見て見まちがえること。また、その見まちがえた姿。
    1. [初出の実例]「白河に水かふ青の駒ひきを波のたつとやよそめしつらん」(出典:安法集(983‐985頃))

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