傍目(読み)ハタメ

デジタル大辞泉 「傍目」の意味・読み・例文・類語

はた‐め【傍目】

はたの見る目。当事者以外の人から見た感じ。よそめ。「傍目を気にする」
[類語]よそ目岡目

おか‐め〔をか‐〕【傍目/岡目】

わきから見ていること。第三者立場で見ること。おかみ
[類語]はた目よそ目

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「傍目」の意味・読み・例文・類語

おか‐めをか‥【傍目・岡目】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おか」は傍、局外の意 ) 他人行為を脇から見ていること。局外者の立場から見ること。傍観。ほかめ。おかみ。
    1. [初出の実例]「諸国の出店町々の取次所、岡目からも二三百貫目の居なしにて」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)三)
    2. 「人間さまざまの活業(たたずまひ)、あるが中にも他見(オカメ)には、楽で小いきな風俗(とりなり)と、うらやましくも思はるる」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)

かたわら‐めかたはら‥【傍目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 見ている方向に向いていない目。すがめ。〔観智院本名義抄(1241)〕
  3. わきから見えるありさま。横から見た姿。横顔。そばめ。
    1. [初出の実例]「ほかげの御かたはらめ・かしらつきなど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

はた‐め【傍目】

  1. 〘 名詞 〙 はたの見る目。当事者以外の人や他人の見る感じ。おか目。ひと目。よそ目。
    1. [初出の実例]「傍目(ハタメ)にも不審と思はれる位昵懇な間柄となった」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉二)

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