余桃の罪(読み)ヨトウノツミ

デジタル大辞泉の解説

余桃(よとう)の罪(つみ)

君主の寵愛(ちょうあい)の気まぐれなことのたとえ。衛に弥子瑕(びしか)という少年がいて、主君から非常にかわいがられ、主君とともに果樹園に遊び、桃の食べかけを主君に献じたところが、大いに喜ばれた。しかし、その後主君の寵は薄れ、そのことを理由に罰を受けたという「韓非子」説難の故事による。

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大辞林 第三版の解説

よとうのつみ【余桃の罪】

〔昔、弥子瑕びしかは、食べた桃があまりにも美味だったので、食べかけを主君に献じて喜ばれたが、寵愛ちようあいが衰えてからは、それを理由に罰せられたという「韓非子説難」にある故事から〕
君主の寵愛など気まぐれであてにならないことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

よとう【余桃】 の 罪(つみ)

(「韓非子‐説難」の故事による) 主君の寵愛がある時に、食い残しの桃を献上して喜ばれることがあっても、寵愛が薄れれば、その事を理由に罪を受けるということ。君寵(くんちょう)が気まぐれで頼みがたいことをいうたとえ。
※中右記‐嘉承元年(1106)一〇月二二日「依人異事、憲法有差別。余挑之罪、自然可知。道路以目。無於口歟」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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