現代外国人名録2016 「余華」の解説
余 華
ヨ・カ
Yu Hua
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1960年4月3日
- 出生地
- 浙江省杭州
- 学歴
- 北京師範大学
- 勲章褒章
- 中国芸術文化勲章〔2004年〕
- 受賞
- グランザネ・カブール文学賞〔1998年〕「活きる」,ジェームス・ジョイス基金賞〔2002年〕,中華図書特殊貢献賞〔2005年〕
- 経歴
- 小学1年から中学卒業まで文革のため授業がなかった。あらゆる技巧を駆使した表現に文学への興味を抱く。その後、医者の両親の勧めで町の診療所の歯科医となるが性に合わず、1983年より文芸創作を始める。’84年に発表した「十八歳の旅立ち」が評価され、「四月三日の事件」(’87年)、「世事は煙の如し」(’88年)など続々と中編小説を執筆。伝統的なリアリズムの枠組みを打ち壊した手法の新しさと実験性から、“先鋒派”と称される。’91年の長編第1作「雨に呼ぶ声」に続いて、’92年「活きる」を発表。ベストセラーとなり、台湾と香港での刊行後、フランス、オランダ、イタリア、ドイツ、韓国、日本でも翻訳出版される。また、’94年チャン・イーモウ監督により映画化され、高い評価を得る。’98年イタリアのグランザネ・カブール文学賞を受賞。2005〜2006年文革と改革開放を描いた長編「兄弟〈上・下〉」を発表、中国で大きな反響を呼び130万部を超えるベストセラーとなる。他の著書に「血を売る男」「ほんとうの中国の話をしよう」「死者たちの七日間」など。莫言とともに現代中国を代表する作家。2006年初来日。北京在住。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報