デジタル大辞泉 「作字」の意味・読み・例文・類語 さく‐じ【作字】 [名](スル)印刷で、必要とする活字がないときに、既存の活字の部分を合成したり削ったりして新しい活字を作ること。また、その作った活字。パソコンなどで、内蔵・登録されていない字体を作ることにもいう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「作字」の意味・読み・例文・類語 さく‐じ【作字】 〘 名詞 〙① 新しい漢字をつくること。特に、中国渡来の漢字をまねて、わが国で漢字をつくること。また、そのつくられた字。国字。[初出の実例]「杣字誠本朝作字歟」(出典:江談抄(1111頃)五)② 文字の書き方。[初出の実例]「小学校に詣り、読書及び作字の法を習ふ」(出典:日本風俗備考(1833)七)③ 印刷で、ふだん用意のない活字を新たに作ること。[初出の実例]「ヘンとツクリを適当に拾ってきて、自宅でヤスリにかけて作字をすることにし」(出典:続・赤えんぴつ(1957)〈加藤康司〉『赤えんぴつ』正誤表) つくり‐じ【作字】 〘 名詞 〙① 漢字をまねて、日本で作った文字。辻・峠・裃などの類。国字。さくじ。[初出の実例]「玉章(つさ)の内に作字(ツクリジ)書入て あかぬいとまにやるは田畠〈一滴〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)三)② 自分勝手に作ったうそ字。③ 物などで、文字の形を作ること。また、その文字。[初出の実例]「をのれとや作り字ならん天津鴈〈元弘〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例