依報(読み)エホウ

精選版 日本国語大辞典 「依報」の意味・読み・例文・類語

え‐ほう【依報】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。過去の行為(=業(ごう))の報いとして受ける、身の依(よ)りどころとしての国土、家屋衣食などの環境。⇔正報(しょうほう)。→依正二報(えしょうにほう)
    1. [初出の実例]「我身も依報(エホウ)山河大地屋宅雑具も、昔の物にしてかはらぬと思へども」(出典:米沢本沙石集(1283)五本)
    2. [その他の文献]〔三蔵法数‐二七〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む