侯孝賢(読み)ホウ・シャオシェン

現代外国人名録2016 「侯孝賢」の解説

侯 孝賢
ホウ・シャオシェン
Hou Hsiao-hsien

職業・肩書
映画監督プロデューサー

国籍
台湾

生年月日
1947年4月8日

出生地
中国・広東省梅県

学歴
国立芸術学院(台北)映画演劇科〔1972年〕卒

勲章褒章
フランス芸術文化勲章〔2008年〕

受賞
ナント三大陸映画祭グランプリ〔1983年〕「風櫃の少年」,アジア太平洋映画祭監督賞〔1984年〕「冬冬の夏休み」,ベルリン国際映画祭国際批評家賞〔1985年〕「童年往事―時の流れ」,ベネチア国際映画祭金獅子賞(第46回)〔1989年〕「悲情城市」,金馬奨監督賞〔1989年〕「悲情城市」,ベネチア国際映画祭銀獅子賞〔1991年〕「紅夢」(製作),カンヌ国際映画祭審査員賞(第46回)〔1993年〕「戯夢人生」,中時晩報電影奨最優秀作品賞(第6回)〔1993年〕「戯夢人生」,金馬奨監督賞〔1995年〕「好男好女」,台北電影奨監督賞(台湾商業映画部門,第1回)〔1998年〕「フラワーズ・オブ・シャンハイ」,福岡アジア文化賞(大賞,第10回)〔1999年〕,カンヌ国際映画祭技術賞〔2001年〕「ミレニアム・マンボ」,東京国際映画祭黒沢明賞(第2回)〔2005年〕,カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞(第68回)〔2015年〕「黒衣刺客

経歴
1歳のとき台湾へ移住。高校卒業後2年間の兵役を経て芸術学院に進み、1973年映画界入り。現場の仕事を数多く経験し、助監督になった頃からシナリオを書き始める。’80年「ステキな彼女」で監督デビュー。3作目の「川の流れに草は青々」(’82年)で“台湾ニューウェーブ”の代表的存在になる。続く「風櫃の少年」(’83年)、「冬冬の夏休み」(’84年)、「童年往事―時の流れ」(’85年)、「恋恋風塵」(’87年)の“青春4部作”が各地の映画祭で絶賛を受け、次いで’89年「悲情城市」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、国際的な評価を不動のものとする。’91年には政治体制の壁を越えて、中国映画「紅夢」(張芸謀監督)をプロデュースし、ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。’94年ゆうばり映画祭に審査員として北海道夕張市を訪れたことがきっかけで同映画祭を舞台とする作品を企画、2001年「ミレニアム・マンボ」として発表した。’96年第9回東京国際映画祭審査委員長、2009年金馬奨執行委員長を務める。2015年、8年ぶりの新作で初の時代劇「黒衣の刺客」は、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門監督賞を受賞した。他の監督作品に「ナイルの娘」(1987年)、「戯夢人生」(’93年)、「好男好女」(’95年)、「憂鬱な楽園」(’96年)、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(’98年)、「珈琲時光」(2003年)、「百年恋歌」(2005年)、「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」(2007年)など。近年はプロデューサーとしても活躍し、台湾映画人育成を目的とした城市国際電影公司を主宰。他の製作作品に「天幻城市」(1992年,徐小明監督)、「宝島/トレジャー・アイランド」(’93年,陳国富監督)などがある。’97年CDアルバムを出し、歌手デビュー。

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百科事典マイペディア 「侯孝賢」の意味・わかりやすい解説

侯孝賢【ホウシャオシェン】

台湾の映画監督。広東省生れ。1歳の時台湾へ移住。国立芸術専科学校卒業後,映画界入り。監督第1作は《ステキな彼女》(1980年)。《川の流れに草は青々》(1982年)で台湾ニューウェーブの代表的存在として注目される。その後《冬冬(トントン)の夏休み》(1984年),自伝的作品《童年往事・時の流れ》(1986年),《恋恋風塵》(1987年)などを発表。第2次大戦後の台湾の4年間を追った《非情城市》(1989年)でベネチア映画祭金獅子賞を受賞。ノスタルジーに満ちた美しい映像と台湾現代史への厳しい視線をあわせもった作品は国際的に評価が高い。他の作品に《戯夢人生》(1993年),《好男好女》(1995年),《憂鬱な楽園》(1997年)などがある。
→関連項目九ふん楊徳昌

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367日誕生日大事典 「侯孝賢」の解説

侯 孝賢 (こう こうけん)

生年月日:1947年4月8日
台湾の映画監督;映画プロデューサー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「侯孝賢」の意味・わかりやすい解説

侯孝賢
こうこうけん

「ホウ・シャオシェン(侯孝賢)」のページをご覧ください。

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