偏倚(読み)ヘンイ

デジタル大辞泉 「偏倚」の意味・読み・例文・類語

へん‐い【偏×倚/偏依】

[名](スル)
一方へかたよること。
「其の一方に―するが如きことあらず」〈陸羯南・国民論派〉
数値位置方向などの一定基準や平均値などのかたより。偏差

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精選版 日本国語大辞典 「偏倚」の意味・読み・例文・類語

へん‐い【偏倚・偏依】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) かたよること。一方にだけかたより、中正を失うこと。また、そのさま。かたより。偏向
    1. [初出の実例]「毅然天性無偏倚、独立人間不扶」(出典:宝覚真空禅師録(1346)乾・道号・剛中)
    2. 「本性平等にして偏倚なけれども」(出典:十善法語(1775)一)
  3. 数値・位置・方向などの一定基準や平均値などからの、かたより。ふれ。偏差。〔推計学の話(1949)〕

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普及版 字通 「偏倚」の読み・字形・画数・意味

【偏倚】へんい

かたよる。

字通「偏」の項目を見る

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