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側頭動脈炎 そくとうどうみゃくえん

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家庭医学館の解説

そくとうどうみゃくえん【側頭動脈炎】

 巨細胞性動脈炎(きょさいぼうせいどうみゃくえん)とも呼ばれる、側頭部にある側頭動脈に炎症がおこる病気です。
 55歳以上の高齢者に発症し、男女差はみられません。比較的まれな病気です。
 炎症によって動脈が赤く腫(は)れ蛇行(だこう)し、押すと痛みます。それと同時に高い熱が出て、頭痛がおこります。体重減少、全身のだるさ(倦怠感(けんたいかん))なども現われてきます。
 炎症が目の動脈におよぶと、目のかすみ、ものが二重に見えたり(複視(ふくし))、重症の場合は失明することもあります。
 約50%にリウマチ性多発筋痛症(せいたはつきんつうしょう)(「リウマチ性多発筋痛症」)を合併することがあります。
 治療には、大量のステロイド副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン)薬の使用が必要となります。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

側頭動脈炎
そくとうどうみゃくえん

側頭動脈に限局した特殊な動脈周囲炎として1932年にアメリカの医師ホルトンBayard Taylor Horton(1895―1980)らにより定義された疾患で、病理学的所見では動脈周囲の炎症のほか、中膜に多核性巨細胞が多数みられるのが特徴である。したがって巨細胞性動脈炎ともよばれる。症状は、側頭動脈に沿って持続する頭痛や発熱、食欲不振白血球増加や血沈亢進(こうしん)などで、60歳以上の高齢者に多い。侵された動脈は怒張し、結節をつくって蛇行し、触ると固く、圧痛がある。全身のほかの動脈にも動脈炎を併発することがあり、とくに網膜血管がよく侵され、網膜中心動脈に血栓を生じて失明することもある。治療としては副腎(ふくじん)皮質ステロイド剤が早期から使用され、しばしば奏効する。[荒木五郎]

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