傾向性(読み)ケイコウセイ

デジタル大辞泉 「傾向性」の意味・読み・例文・類語

けいこう‐せい〔ケイカウ‐〕【傾向性】

《〈ドイツNeigung
倫理学で、広義には性向の意。カントでは習慣的になった感覚的欲望の意で、これに基づく行為にはたとえ道徳法則と外面上合致しても道徳的価値はないとされ、理性と対立する。
心理学で、ある一定刺激に対して一定の反応を示す有機体の性向の意。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「傾向性」の意味・読み・例文・類語

けいこう‐せいケイカウ‥【傾向性】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Neigung の訳語 ) 倫理学で、一般には特定感情や欲望を引き起こさせる性向をいう。カントでは、習慣的感性的欲望をさし、これに基づく行為は、道徳法則に合致していても道徳性はないとした。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む