光浦村(読み)ひかりうらむら

日本歴史地名大系 「光浦村」の解説

光浦村
ひかりうらむら

[現在地名]輪島市光浦町

輪島崎わじまざき村の西、日本海に面した長い海岸線を有するが、後背山地が海岸に迫る。西端を七見ひつみ川が北流する。ひかり村ともいう。「今昔物語集」巻三一に、光浦の海人おに寝屋ねや(現七ッ島)で鮑漁に従事していたが、能登守藤原通宗が貢納を強制したため越後国に逃亡、光浦は無人となったと記されている。

建長三年(一二五一)九月二三日の三条公俊譲状案(醍醐寺文書)に「大屋庄内鳳至院光浦」とみえ、公俊から息女の祇女に譲られている。鎌倉末期頃と推定される崇徳院御影堂領目録案(華頂要略)には、大屋おおや庄一〇ヵ村のうちに光浦(一〇貫文)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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