光還元(読み)ヒカリカンゲン

デジタル大辞泉 「光還元」の意味・読み・例文・類語

ひかり‐かんげん〔‐クワンゲン〕【光還元】

光化学反応によって物質還元される現象緑色植物光合成の一過程で、二酸化炭素の光還元が行われる。⇔光酸化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「光還元」の解説

光還元
コウカンゲン
photoreduction

光の吸収によって起こる還元.通常反応で還元されない物質でも,光を吸収することによって生じた励起分子などのため,還元反応が起こることがある.たとえば,チオニンやメチレンブルーは Fe2+ により還元されないが,光の照射により容易に還元される.ケトン類やアクリジンなどは,光の吸収によって生じるビラジカルが,他分子より水素原子を引き抜き遊離基となり,さらに遊離基の反応によりアルコールや9,10-ジヒドロアクジンなどに還元される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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