日本歴史地名大系 「入沢城跡」の解説 入沢城跡いりさわじようあと 長野県:南佐久郡臼田町入沢村入沢城跡[現在地名]臼田町大字入沢入沢村の南方台地上に東から突出した比高約一〇〇メートルの山上(標高八五三メートル)にある山城で、南・北・西三方面は急傾斜をなし、東方の尾根は三本の堀切をもって防御している。豪族の要害城と思われる。城跡の南斜面脚下に曹洞宗吉祥(きつしよう)寺があり、西方脚下には八幡社がある。北方やや離れて大宮諏訪神社が祀られている。城跡付近からは大小の石臼の破片が多く出土し、宋銭も多数発見されている。城跡の北東山麓馬寄(まぎ)地籍には高さ三尺、幅一間の馬除けの土手が数町にわたって続いていて、牧平の地名もあり、城山をさして一直線に上る幾筋かの鉄砲道がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by