精選版 日本国語大辞典 「入込」の意味・読み・例文・類語
いり‐こ・む【入込】
〘自マ五(四)〙
[一] ある限られた場所や物の中にはいる。はいりこむ。
※蜻蛉(974頃)上「何の丞(ぞう)の君などいふ者ども、轅(ながえ)、鴟(とみ)の尾の中にいりこみて」
② (はいるのが完了したことに重点がおかれる場合)
(イ) すっかり中にはいる。はいって中におさまる。大勢が一つ所にはいる場合は、寄り集まって混雑する状態を表わす。
(ロ) ある社会にすっかり馴れ親しむ。
[二] 物事の状態が複雑になる。こみいる。入り組む。
※伊藤特派全権大使復命書附属書類(1885)談話筆記「就ては復た入り込みたる談論を要せざるべし」
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