八所神社(読み)はつしよじんじや

日本歴史地名大系 「八所神社」の解説

八所神社
はつしよじんじや

[現在地名]宗像市吉留 宮ノ尾

戸田とだ山の南麓に鎮座する。八所宮とも称する。祭神は泥土煮尊・沙土煮尊・大戸道尊・大戸辺尊・面足尊・惶根尊伊弉諾尊伊弉冉尊八神。旧郷社。創祀については、神武天皇が日向からの東征の折に軍を遠賀おんがおか湊に止めた際、当社の神が形を現し、赤馬に乗り里人を従軍させ、その後清浄の地を求めて吉留に鎮まったと伝える。当時は現在地北西の鶺鴒せきれい山麓に鎮座していたが、白鳳年中(白雉年中、六五〇―六五四)神託があり今の地に遷座したという(「続風土記拾遺」など)。現在は当社一帯の森を鶺鴒山とよぶ。


八所神社
やつしよじんじや

[現在地名]川西町吉田

吉田よした先達前せんだつまえにあり、祭神は神皇産霊尊。旧郷社。社記によれば、大同二年(八〇七)八神殿の神々を奉斎し、神殿を建立して産土神を崇敬したとある。天文二年(一五三三)以来八所大明神と称し、のち現在名に改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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