八日市新保村(読み)ようかいちしんぽむら

日本歴史地名大系 「八日市新保村」の解説

八日市新保村
ようかいちしんぽむら

[現在地名]金沢新保本しんぽほん一―五丁目

森戸もりと村の南東手取川扇状地の北東扇端に位置する。北は古保こぷ村。地内に八日市堡塁跡があり、堡主は永島備前と伝える。備前は柴田勝家の攻撃に敗れ戦死、、弟の七郎がなお堡塁を守っていたが、家臣の「せう願」が勝家方に寝返って火を放ち降伏したため、堡は陥落したという(亀の尾の記)。地内真宗大谷派本福ほんぷく寺は明応八年(一四九九)に明観が創建したと伝え(貞享二年寺社由緒書上)、明観を備前の子とする説もあるが(加賀志徴)、時期は整合しない。正保郷帳では高七一七石、田方四五町八反・畑方二町。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高七八二石・免四ツ三歩で、ほかに鳥役二五匁(ただし鷹場につき除役)の小物成が課せられていた(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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