八重垣神社鏡ノ池遺跡(読み)やえがきじんじやかがみのいけいせき

日本歴史地名大系 「八重垣神社鏡ノ池遺跡」の解説

八重垣神社鏡ノ池遺跡
やえがきじんじやかがみのいけいせき

[現在地名]松江市佐草町

低丘陵の北麓に位置し、現在の八重垣神社奥院にある祭祀遺跡佐久佐女さくさめの森とよばれる大きな杉などの茂る森の中にあり、森の東・西・北の三方には平地が開ける。鏡ノ池はおよそ東西六メートル・南北七メートル、深さ一メートル余の湧水池で、干天が続いた時にも水が涸れたことがないという。社伝によると、奇稲田姫が八岐大蛇の難を避けるため八重垣を作って避難した際に飲料水とした所で、水面に姿を写して美容調整をしたという。現在は和紙の上に硬貨を載せて、沈む方向や速さで男女の縁を占う場所となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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