御池(読み)おいけ

精選版 日本国語大辞典 「御池」の意味・読み・例文・類語

おいけ【御池】

[一] 京都市の市街地中央部を東西に走る通り。旧三条坊門通。押小路通と姉小路通の間にあり、中京区河原町通から右京区太秦安井の葛野中(かどのなか)通に至る。
[二] 京都の烏丸西、押小路南の一町にわたった二条殿の苑池。龍躍池。

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日本歴史地名大系 「御池」の解説

御池
みいけ

霧島山地の南東部にある火口湖で、高千穂峰のほぼ真東五キロに位置する。霧島湖沼群中もっとも大きい直径約一キロの円形で、水深九三・五メートルは火口湖としては日本でもっとも深い。湖水面の標高は約三〇〇メートル、湖の北半分は西諸県にしもろかた高原たかはる町、南半分は都城市に属している。霧島火山群の形成は第三紀―第四紀の火山活動によるといわれ、とりわけ第四紀に入ってからの火山活動が現在の霧島山地を造った。御池も第四紀初めの活動による爆裂口で、マールとよばれる形式の湖である。周囲に多量の安山岩質の軽石が堆積している。

「三国名勝図会」には「碧水湛然として深さ測るべからず、四方の池岸蒼崖壁立して七港あり(中略)此池霧島四十八池の第一なり」と記されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御池」の意味・わかりやすい解説

御池
みいけ

宮崎県西部,霧島火山群高千穂峰(1574m)の東麓高原町都城市の境にある火口湖。面積 0.72km2,周囲約 4km,直径約 1km,最大水深 93.5m。湖面標高 305m。多数の霧島火口湖のなかで最大火口壁は比較的低く,常緑広葉樹の林に囲まれ,紺碧の湖面に高千穂峰を映す。東岸の皇子港から遊覧船が出ており貸しボートなどもある。夏季にはレクリエーション地として特ににぎわう。霧島錦江湾国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「御池」の意味・わかりやすい解説

御池
みいけ

宮崎県南西部、都城市(みやこのじょうし)と高原町(たかはるちょう)の境界にある霧島山(きりしまやま)中最大の火口湖。高千穂峰東麓(たかちほのみねとうろく)に位置し、直径約970メートル、最大水深93.5メートルの円形で、湖面標高は300メートル。マールとよばれる爆裂火口で、周囲は約50メートルの崖(がけ)に囲まれ排水口はない。西部に堰止(せきとめ)湖小池(こいけ)がある。付近は照葉樹天然林が茂り、野鳥の森として保護されている。国道223号に面し、キャンプ場、遊歩道、ボート場などがある。

[横山淳一]


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デジタル大辞泉プラス 「御池」の解説

御池

宮崎県都城市と西諸県郡高原町の境目、霧島火山群の高千穂峰東麓の標高約305メートルに位置する火山湖。面積約0.72平方キロメートルで、同火山群の噴火により形成された湖の中では最大。

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