八重崎屋源六(読み)やえざきやげんろく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八重崎屋源六」の意味・わかりやすい解説

八重崎屋源六
やえざきやげんろく

生没年不詳。17世紀末、江戸時代の越中(えっちゅう)国(富山県)の売薬行商人の最初と伝えられる人物。富山の薬売りは富山藩2代藩主前田正甫(まさとし)(1649―1706)が始めたとされる。正甫は売薬中核の「反魂丹(はんごんたん)」を松井屋源右衛門(?―1717)ら薬種商人に製造させ、反魂丹は手代行商を業とする八重崎屋源六らによって、初め中国・九州地方に売り広められ、やがて全国販路を拡大した。

内田 謙]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八重崎屋源六」の解説

八重崎屋源六 やえざきや-げんろく

?-1749 江戸時代中期の商人。
越中富山の売薬行商の始祖。富山藩主前田正甫(まさとし)の命により「反魂丹(はんごんたん)」を製造した薬種屋松井屋源右衛門の手代をつとめる。藩主より同薬の諸国行商を命じられ,全国に販路をひろげた。寛延2年3月8日死去。

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