八間(読み)ハチケン

デジタル大辞泉 「八間」の意味・読み・例文・類語

はち‐けん【八間】

平たい大形の釣り行灯あんどん湯屋寄席居酒屋など人の集まる所で、天井などにつるして用いた。八方はっぽう。八間行灯

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精選版 日本国語大辞典 「八間」の意味・読み・例文・類語

はち‐けん【八間・八軒】

  1. 〘 名詞 〙 行灯(あんどん)一つ。竹や木で丸や四角八角などの輪を作り、菅笠のように縦に骨を組んで紙を張ったもの。天井の梁などからつるして人のあつまる所に用いた。笠行灯。八方八方行灯
    1. 八間〈浮世風呂〉
      八間〈浮世風呂〉
    2. [初出の実例]「八間(けン)悋気の息であふつ也」(出典:雑俳・卯の花かつら(1711))

はっ‐けん【八間・八軒】

  1. 〘 名詞 〙はちけん(八間)

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世界大百科事典(旧版)内の八間の言及

【行灯】より

…掛行灯には形態の変わったものや,絵画,文字を書いたものが多い。釣行灯の小型のものは古くからの釣灯籠の形式を受け継いだものが多いが,この類には回り灯籠のような巧妙なものや,湯屋,寄席,居酒屋など多数の人の集まる場所で使用した大型の八間(はちけん)などがある。辻行灯は街路の照明のために辻におかれた一種の街灯で,火袋の上部に屋根を作り,台部は4本脚に作られていた。…

※「八間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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