四角(読み)シカク

デジタル大辞泉 「四角」の意味・読み・例文・類語

し‐かく【四角】

[名・形動]
正方形長方形などのように、四隅にかどのある形。四辺形四角形。また、そのようなさま。「四角な(の)折り紙」「四角
角ばっていること。また、そのようなさま。「四角な顔」
人の態度行動などが、型にはまって堅苦しいこと。また、そのようなさま。「四角にかしこまる」
[類語](1四角形四辺形方形ほうけい角形かくがた升形ますがた正方形長方形矩形くけい

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精選版 日本国語大辞典 「四角」の意味・読み・例文・類語

し‐かく【四角】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四方のすみ。四方のかど。よすみ。
    1. [初出の実例]「左右衛門樹梅柳於舞台之四角及三面」(出典内裏式(833)七日会式)
    2. [その他の文献]〔礼記注‐壇弓上〕
  3. ( 形動 ) 四隅に角(かど)があること。また、その形。四角形。また、かどばっていることや、そのさま。
    1. [初出の実例]「御装束、京染の御小袖、御頭巾、御笠、少し上へ長く四角なり」(出典:信長公記(1598)一五)
    2. 「元結を四角(シカク)に巻」(出典:洒落本辰巳之園(1770))
  4. ( 形動 ) 厳格なこと。まじめで堅苦しいこと。堅苦しくて面白みのないこと。また、そのさま。四角四面。
    1. [初出の実例]「四角なしゃれをいふ」(出典:洒落本・富岡八幡鐘(1802)茶屋の段)

よつ‐かど【四角】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四つの角。四方のすみ。
  3. 二本道路が交わっている所。四つ辻
    1. [初出の実例]「阡陌 京坂に四辻と云、江戸四つ角と云。乃十字街也」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)二)

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普及版 字通 「四角」の読み・字形・画数・意味

【四角】しかく

四すみ。

字通「四」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の四角の言及

【方位】より

…西北風をアナジとかタマカゼと称し,悪霊とともに善神も来る両義的な方位とし,屋敷では稲荷をまつる。以上の3方位に辰巳(たつみ)(東南)を加えて四角(しかく),四隅(しぐう),あるいは四維(しい)と呼び,それぞれ艮(うしとら),坤(ひつじさる),乾(いぬい),巽(たつみ)の字をあてる。 また,神聖な方位には,恵方(えほう)(明きの方)があり,新しい年神,歳徳神を迎える方位で,年神棚,門松,若水汲み,鍬始めはその方位を意識している。…

※「四角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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