八面山(読み)はちめんざん

日本歴史地名大系 「八面山」の解説

八面山
はちめんざん

三光さんこう村と本耶馬渓ほんやばけい町の境界がこの山の南の稜線を走る。標高六五九メートルの溶岩台地で、豊前東部の人々に最も親しまれている山で、山ともよばれる。「豊前志」に「此の山にやがらだにと云ふありて、矢篦竹やのたけ甚多し。此れに拠りて按ふに、俗に箭山と云へぞ本名なるべき。然るを、何方より望みても形同じきが故に八面山と云ふとの説は附会なるべし」とあるが、山の形から山・山・いさ山などといったのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八面山」の意味・わかりやすい解説

八面山
はちめんざん

大分県北西部,中津市北東部にある山。別称箭山 (ややま) 。標高 659m。耶馬渓溶岩に覆われた台状の山で,八方同じ形をしているところから八面山と呼ばれる。眺望はよく,山頂の旧噴火口跡には二つの池があり,北東に神功皇后応神天皇をまつる箭山神社がある。箭山彦の伝説の地,山岳仏教霊場として知られる。

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