本耶馬渓(読み)ほんやばけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本耶馬渓」の意味・わかりやすい解説

本耶馬渓
ほんやばけい

大分県北部、下毛(しもげ)郡にあった旧町名(本耶馬渓町(まち))。現在は中津市(なかつし)の中央部東寄りを占める地域。旧本耶馬渓町は1959年(昭和34)町制施行。2005年(平成17)中津市に編入。旧町名は国指定の名勝耶馬渓の中心を示したもの。国道212号、500号が通じる。山国(やまくに)川の中流域で、山林が町域の86%を占め、木材シイタケ主産物。農業は米作中心で、養蚕やタバコ・果樹クリ)作などの経営多角化がみられる。青ノ洞門(あおのどうもん)と羅漢寺(らかんじ)があり、耶馬日田英彦山(やばひたひこさん)国定公園区域になっている。

[兼子俊一]


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百科事典マイペディア 「本耶馬渓」の意味・わかりやすい解説

本耶馬渓[町]【ほんやばけい】

大分県北部,下毛(しもげ)郡の旧町。山国川中流域を占め,町域の8割は山林で,木材,シイタケ,茶などを産する。耶馬渓の中心で青ノ洞門,羅漢寺などがある。2005年3月下毛郡耶馬渓町,山国町,三光村中津市へ編入。85.46km2。4006人(2003)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本耶馬渓」の意味・わかりやすい解説

本耶馬渓
ほんやばけい

大分県北西部,中津市東部の旧町域。山国川の中流域にある。 1951年東耶馬渓村と上津村が合体して本耶馬渓村となり,1954年東谷村,西谷村の2村を編入。 1959年町制。 2005年中津市に編入。大部分が山村地帯で,木材生産,シイタケをはじめ果樹,チャ (茶) の栽培が行なわれる。国指定名勝耶馬渓の中心をなし,青ノ洞門羅漢寺などがあり,観光事業が進んでいる。耶馬日田英彦山国定公園に属す。

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改訂新版 世界大百科事典 「本耶馬渓」の意味・わかりやすい解説

本耶馬渓 (ほんやばけい)

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世界大百科事典(旧版)内の本耶馬渓の言及

【耶馬渓】より

…この地域は,形成の時期を異にする豊肥火山活動期の溶岩(耶馬渓溶岩)が幾重にも堆積した日本最大の溶岩台地であり,これを山国川の本・支流が深く浸食して,独特な地形を展開している。山国川本・流筋は本耶馬渓と呼ばれ,凝灰角レキ岩からなる耶馬渓層が卓越する。浸食によって急崖,岩柱,奇峰,石門などの見られる旧耶馬渓式風景を作り出している。…

※「本耶馬渓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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