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公正発展党 こうせいはってんとう

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知恵蔵2015の解説

公正発展党

1995年のトルコ総選挙で第1党となった親イスラム政党福祉党主導の連立政権が、イスラム的政策の拡大を理由に世俗主義の守護者を自任する軍からの圧力で崩壊。福祉党も後に解党処分を受けた。同党若手指導者で、イスタンブール市長時代にイスラムを賛美する演説をしたため扇動罪に問われ、服役したことのあるレジェップ・タイイップ・エルドアン氏は、穏健な保守主義を掲げて公正発展党(AKP)を結成、2002年の総選挙で圧勝。トルコ共和国史上初の親イスラム政党による単独政権を樹立し、エルドアン氏は翌年首相に就任した。 親イスラムながら同時に親欧米路線をとり、05年にはトルコ外交の長年の悲願だった欧州連合(EU)加盟交渉開始にこぎつけたが、内政では、宗教指導者養成学校(イマーム・ハティーブ)卒業生高等教育機関進学規制を緩和する教育改革などで、憲法裁判所元長官で世俗主義堅持のセゼル大統領との間で緊張が高まった。07年5月で任期満了となったセゼル氏の後継をめぐり、エルドアン氏は腹心のギュル外相を候補に立てると、軍がウェブサイトでイスラム主義への懸念を表明、国会の間接投票で始まった大統領選について、憲法裁は無効の決定を下した。エルドアン首相は総選挙を7月に前倒して実施し、年7%前後の成長を続ける好調な経済を背景に47%の得票率で圧勝した。ギュル外相はその後、やり直し大統領選で当選し、共和国史上初の親イスラム系大統領が誕生した。

(安東建 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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