六十四卦(読み)ロクジュウシケ

精選版 日本国語大辞典 「六十四卦」の意味・読み・例文・類語

ろくじゅうし‐けロクジフ‥【六十四卦】

  1. 〘 名詞 〙 易で、八卦(はっけ)を二卦ずつ重ねることによって得た六四の卦の総称。中国伝説上の皇帝伏羲が八卦を劃し、周の文王がそれを重ねて六十四卦としたと伝えられる。易経はこの六十四卦から成り、上経三十卦、下経三十四卦に分ける。すなわち、乾・坤・屯・蒙・需・訟・師・比・小畜・履・泰・否・同人・大有・謙・予・随・蠱・臨・観・噬嗑・賁・剥・復・无妄・大畜・頤・大過・坎・離・咸・恒・遯・大壮・晉・明夷・家人・睽・蹇・解・損・益・夬・姤・萃・升・困・井・革・鼎・震・艮・漸・帰妹・豊・旅・巽・兌・渙・節・中孚・小過・既済・未済の総称。
    1. [初出の実例]「易六十四卦、決屯蒙於儒人、詩三百五篇、致諷喩於帝者」(出典本朝文粋(1060頃)七・贈藤原行成状〈大江匡衡〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐周本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android