六請神社(読み)ろくしようじんじや

日本歴史地名大系 「六請神社」の解説

六請神社
ろくしようじんじや

[現在地名]北区等持院中町

真如しんによ寺の門前鎮座天照あまてらす大神をはじめ六柱の神を祀る。もとは衣笠きぬがさ山に葬られた人々の御霊を祀る社であったと考えられ、「山城名勝志」も「衣笠岳御霊」として、「按衣笠山麓六所明神坐」と記す。同書の引用する「管見記」によれば、永享五年(一四三三)一月二七日および嘉吉三年(一四四三)一月二七日に、それぞれ六所神社の神前猿楽が行われており、中世には一月二七日がこの神社の祭日であったと思われる。近世にはこの辺りの産土神として「山州名跡志」に「六請明神社 在鹿園寺南西、衣笠丘艮平林中、鳥居南向木柱 社南向 所祭未考 土人云六所明神、土人為産沙神、例祭九月廿七日」とみえ、「山城名跡巡行志」には「土人云春日明神、例祭九月二十七日、松原村産沙神也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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