精選版 日本国語大辞典 「其処等」の意味・読み・例文・類語
そこ‐ら【其処等】
(「ら」は接尾語)
[1] 〘代名〙 他称。
※浮世草子・好色一代男(1682)一「垢かき流し、なをそれよりそこらも糠袋にみだれて」
② 話題の事物をさし示す(中称)。その点。その事。
※土井本周易抄(1477)五「已日━物を改ることをば、人がちゃっとうけごわぬぞ。そこらも終た所ならでは人が信ぜざる者ぞ」
[2]
① (多く数量を表わす語に付いて) ばくぜんとそれと推しはかった量や程度を示す。
※俳諧・一茶発句集(1829)下「月の貌としは十三そこらかな」
② ばくぜんと推しはかったその人の考えや、状態をさす。
そこ‐いら【其処等】
[1] 〘代名〙 ばくぜんと相手がわの場所をさし示す(中称)。そのあたり。そこら。
※雑俳・柳多留‐四三(1808)「そこいらの飴だと親父目が黒し」
[2] 〘名〙 (多く数量を表わす語に付いて) ばくぜんと、それとおしはかった量や程度を示す。そのくらい。その前後。そこら。
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