典故(読み)テンコ

精選版 日本国語大辞典 「典故」の意味・読み・例文・類語

てん‐こ【典故】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 先例。よりどころとすべき故実。
    1. [初出の実例]「一切説法無情なる道理によりて、無情説法なり、いはゆる典故なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)無情説法)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐東平王蒼伝〕
  3. 典拠として踏まえられた故事。
    1. [初出の実例]「煩雑な典故を尚んだ、殿中では」(出典:煙管(1916)〈芥川龍之介〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「典故」の読み・字形・画数・意味

【典故】てんこ

典礼と故実。しきたり。〔宋史、宋敏求伝〕書三卷、皆略(ほぼ)誦す。の典故に熟し、士大夫疑議あるときは、就きて正す。

字通「典」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む