内藤泰子(読み)ナイトウ ヤスコ

20世紀日本人名事典 「内藤泰子」の解説

内藤 泰子
ナイトウ ヤスコ

昭和期の女性 動乱カンボジアから奇跡生還をした元カンボジア外交官の妻。



生年
昭和7(1932)年

没年
昭和57(1982)年8月30日

出生地
東京都文京区

経歴
昭和30年カンボジア駐日大使館員だったソ・タンランと結婚。43年カンボジアに渡り、50年共産軍ポル・ポト派のプノンペン占領の際、ジャングルに下放され、悲惨な生活のうち長男次男、夫と次々に亡くす。54年2月ベトナム軍によって奇跡的に救出され、7月帰国した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「内藤泰子」の解説

内藤泰子 ないとう-やすこ

1932-1982 昭和時代後期の女性。
昭和7年生まれ。昭和30年カンボジアの駐日大使館員ソー=タンランと結婚。43年帰国する夫とカンボジアにわたるが,政変によりポル=ポト軍に追われ夫と2児をうしなう。54年ベトナム軍にすくわれ,帰国して戦争惨禍をうったえた。昭和57年8月30日死去。50歳。東京出身。著作に「カンボジア わが愛」。
格言など】一日千秋の思いで帰国できる日を待っています(日本へ帰る希望手紙に託して)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android