20世紀日本人名事典 「内藤濯」の解説
内藤 濯
ナイトウ アロウ
大正・昭和期のフランス文学者,翻訳家,随筆家 昭和女子大学名誉教授。
- 生年
- 明治16(1883)年7月7日
- 没年
- 昭和52(1977)年9月19日
- 出生地
- 熊本県熊本市
- 別名
- 筆名=内藤 水濯(ナイトウ スイテキ)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学仏文科〔明治43年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章〔昭和6年〕
- 経歴
- 陸大、一高教授を経て、大正11年から14年にかけてフランス留学をし、帰国後は昭和3〜19年東京商科大学教授、25〜47年昭和女子大学教授を歴任。フランス文学研究の草分け的存在としてフランス近代詩を多く紹介したほか文学座等の劇団にも関係し、ラシーヌ、モリエール、ラ・ロシュフーコー等を翻訳。特に戦後のサン=テグジュペリ「星の王子さま」(28年)は名訳とうたわれ、ひろく読者に愛された。著書に「未知の人への返書」「星の王子とわたし」「ロマン・ローランの思想と芸術」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報