円頭(読み)えんとう

精選版 日本国語大辞典 「円頭」の意味・読み・例文・類語

えん‐とう ヱン‥【円頭】

〘名〙
① まるい頭。また、髪を剃り落とした頭。僧の頭。円頂
※類従本撰集抄(1250頃)四「ゑん頭になりぬるは」
刀剣一種で棟が丸みをもったもの。古刀下作に多い。

まろ‐がしら【円頭】

〘名〙 髪を剃(そ)り落とした頭。坊主頭
狭衣物語(1069‐77頃か)一「物見少しあきたるより、まろがしらのふと見ゆるは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「円頭」の意味・読み・例文・類語

えん‐とう〔ヱン‐〕【円頭】

髪を剃り落とした頭。僧侶の頭。
葉の先の形が丸みを帯び、裂けたりしていないもの。
古代太刀の一種で、柄頭稜角がなく、側面から見ると丸いもの。

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