冬の大三角(読み)フユノダイサンカク

日本大百科全書(ニッポニカ) 「冬の大三角」の意味・わかりやすい解説

冬の大三角
ふゆのだいさんかく

冬の夜空に見える三つの1等星を線でつなぐとできる大きな三角形。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウスと、こいぬ座のプロキオンで構成され、「冬の大三角形」ともよぶ。三角形の中を淡い銀河が流れる。「冬の大三角」は星座ではなく、冬を代表する星の並びであるが、みつけやすいので、冬の星座を探す目印に使われる。2月初旬の午後7時ころに東の空に、午後8時ころに南東の空に、午後9時ころに真上の空に見える。

 また、シリウスから時計回りに、プロキオン、ふたご座カストルポルックスぎょしゃ座カペラおうし座アルデバランとオリオン座のリゲルと結んで、七つの星(カストル、ポルックスは近いので一つとみる)を「冬の大六角」または「冬のダイヤモンド」とよぶこともある。

[山本将史 2022年7月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の冬の大三角の言及

【プロキオン】より

…こいぬ座のα星。シリウス,ベテルギウスとともに〈冬の大三角〉を形づくる輝星。ギリシア語起源で〈犬の前に〉という意。…

※「冬の大三角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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