凍餒(読み)トウタイ

デジタル大辞泉 「凍餒」の意味・読み・例文・類語

とう‐たい【凍×餒】

こごえることと飢えること。生活に苦しむこと。
「宿榾を焚き以て大に―したるたけ身体を暖めしむ」〈菊亭香水・世路日記〉

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精選版 日本国語大辞典 「凍餒」の意味・読み・例文・類語

とう‐たい【凍餒・凍

  1. 〘 名詞 〙 ( 「とうだい」とも ) こごえることと飢えること。寒さに苦しむことと食料の乏しいこと。生活に苦しむこと。
    1. [初出の実例]「大学是迍邅坎之府、窮困凍之郷」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「世をさまらずして、凍餒のくるしみあらば、とがの者絶ゆべからず」(出典:徒然草(1331頃)一四二)
    3. [その他の文献]〔礼記‐祭統〕

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普及版 字通 「凍餒」の読み・字形・画数・意味

【凍餒】とうだい

うえこごえる。〔孟子、梁恵王下〕王の臣に、其の妻子を其の友に託して、楚に之(ゆ)きてらんに、其の反(かへ)るに比(およ)びて、則ち其の妻子を凍餒せば、則ち之れを如何(いかん)せん。

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