日本歴史地名大系 「出井村」の解説
出井村
いでいむら
出井村
いでいむら
出井村
いずいむら
[現在地名]大島町大字出井
出井の地名は、康応元年(一三八九)の「鹿苑院殿厳島詣記」の三月一九日条に「いつゐ」とみえるのが早い。
近世初頭には東隣の秋村は当村の支村であったという(注進案)。慶長一五年(一六一〇)の検地帳には「出井村・津海」とある。「地下上申」では「伊津居村」とあり、「注進案」に出井村と記す。村名は延喜元年(九〇一)菅原道真が左遷されて大宰府に赴く途次、西風が強く係船した時、水を求めた。その時里人の献じた水を喜び、「良き水の出づる所なり」と歌に詠んだことによるという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報