出雲の神(読み)イズモノカミ

精選版 日本国語大辞典 「出雲の神」の意味・読み・例文・類語

いずも【出雲】 の 神(かみ)

  1. 出雲大社の祭神。大国主命(おおくにぬしのみこと)
    1. [初出の実例]「伊勢国風土記に云はく、伊勢と云ふは、伊賀の安志の社に坐す神、出雲神の子、出雲建子命又の名は伊勢都彦命、又の名は櫛玉命なり」(出典:日本書紀私見聞(1426))
  2. ( 全国の神々が毎年一〇月、出雲に集まって氏子男女の縁結びの相談をするという伝説から ) 男女間の縁結びの神。
    1. [初出の実例]「かう入り組んだ筋合を結び合すは出雲の神も芝居の作者と同じだ」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)二幕)
  3. ( から転じて ) 仲人(なこうど)
    1. [初出の実例]「今日の仲買人は詩人と読者を結びつける出雲(イヅモ)の神みたいなものとなる」(出典商品としての文学(1931)〈杉山平助〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む