精選版 日本国語大辞典 「切り子」の意味・読み・例文・類語
きり‐こ【切子・切籠】
- 〘 名詞 〙
- ① 四角な立方体の、それぞれのかどを切りとった形。また、そのもの。隅切形(すみきりがた)にした形。
- [初出の実例]「いしなごは、胡桃にてとるを第一とす。〈略〉象牙のきりこも、手の内よろしからず」(出典:評判記・色道大鏡(1678)七)
- ② 炭焼がまの天井をアーチ形にするために用いる粗朶(そだ)材。
- ③ 遊戯の一種。遊び方未詳。①を用いて遊ぶものか。
- ④ 「きりこどうろう(切子灯籠)」の略。《 季語・秋 》
- [初出の実例]「淵田与五郎燈到二来之一〈きりこ〉」(出典:親俊日記‐天文八年(1539)七月一四日)
- ⑤ 「きりこガラス(切子硝子)」の略。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「切子のふらそこを持ち出来り」(出典:歌舞伎・有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)四幕)