別府八幡宮(読み)べつぷはちまんぐう

日本歴史地名大系 「別府八幡宮」の解説

別府八幡宮
べつぷはちまんぐう

[現在地名]小野田市大字有帆

有帆ありほのほぼ中央、中村なかむらにある。祭神は応神天皇・仲哀天皇神功皇后。旧村社。

「寺社由来」によれば、当社が中村の椿つばきとよばれる地にあることにより椿八幡宮と称し、同書所収の寛保元年(一七四一)九月付の有帆村椿八幡宮由来には、祭神は山城男山おとこやま八幡宮(現京都府八幡市)からの勧請とする。同書所収の寛政一一年(一七九九)一一月付の有帆村椿八幡宮謂書仕出には、神亀元年(七二四)宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)の勧請と記す。その後の詳細は不明であるが、毛利氏八箇国時代分限帳には「二石三斗 有帆八幡」とみえる。


別府八幡宮
べふはちまんぐう

[現在地名]多久市東多久町別府

現在国鉄東多久ひがしたく駅の南にある。旧村社。

丹邱邑誌」に、「別府正八幡宮(中略)別府駅南ニ在リ(中略)。肥前鎮守ノ祠ト云伝フ。各州別府アリ必八幡宮ヲ鎮守トスト也。大永中剛府君(竜造寺家兼)北山ノ仇ヲ憂宇佐神幣ヲ請テ利運ヲ祈リ軍神ト称シ荒平あらびら山ニ宮殿ヲ建玉フ。天理府君(竜造寺長信)志ヲ継玉ヒ崇敬尤大也。然トモ荒平山ノ嶮ヲ厭ヒ永禄中今ノ地ニ坐シ奉リ玉ヘリ。其跡ヲ八幡場ト云(中略)。年ニ四祭アリ。所謂六月二十三日燈炉会、八月彼岸中日火災転除ノ浮立、別府駅ヨリ興行ス。此時絹布打入アリ。此事ハ藩廷ヨリ当社ト綾部八幡宮、潮見大明神トノ三社也。是火災転除ニシテ実ニ理世安民ノ為也。九月二十七日流鏑馬ノ神事アリ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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