利益計画(読み)りえきけいかく(英語表記)profit planning

百科事典マイペディア 「利益計画」の意味・わかりやすい解説

利益計画【りえきけいかく】

企業経営計画一つ目標利益設定と,それを実現するための収益費用計画。通常短期の場合をいい,企業予算具体化される。計画設定の技術には,損益分岐点分析をはじめ,線形計画法その他オペレーションズリサーチ手法などを用いる。

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流通用語辞典 「利益計画」の解説

利益計画【profit plan】

企業が一定利益を実現するための経営計画が利益計画である。したがって、利益計画は、その企業の全部門の力を結集し、予定利益を獲得するための総合的、全般的な管理をないようとする。そのためには、一定期間の収益・費用・利益の相互関係を総額的に示さなければならない。収益・費用・利益の3社の間に、つぎの3つの相互関係が考えられる。
予定収益?予定費用=予定利益
予定収益?予定利益=予定費用
予定収益=予定利益+予定費用

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「利益計画」の意味・わかりやすい解説

利益計画
りえきけいかく
profit planning

利益に関する総合計画。経営首脳者のもつ経営理念経営方針の具体化として目標利益を決め,その目標利益を達成するよう諸計画を決定することから成り立っている。近代的経営では,利益は収益と費用との差額として結果的に計画するのではなく,目標利益を達成するために,いかに収益をあげ許容費用を最小に押えるか,つまり予定収益-目標利益=許容費用という考え方に基づいて科学的に総合的管理を行う管理手法として利益計画を活用する。

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世界大百科事典(旧版)内の利益計画の言及

【利益管理】より

…企業の究極的目的である利益について明確な目標を定め,それを達成するための計画を立案し(利益計画profit planning),かつそれを実現させるために統制を行う(利益統制profit control)ことをいう。 利益計画は,企業成長のための多角化をめざした研究開発,人材育成などに関する計画等々を総合的に含んだ経営計画の一環であり,利益を実現するための生産・販売活動,そのための投資活動,そしてそれらに伴う資本調達活動などを貨幣的・資金的側面からとらえ集約したものであり,見積貸借対照表,見積損益計算書,見積資金計画書などの形で表現される。…

※「利益計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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