刳り形(読み)クリカタ

デジタル大辞泉 「刳り形」の意味・読み・例文・類語

くり‐かた【×刳り形/繰(り)形】

用材にくってあけた穴。衝重ついがさね三宝さんぼうなどの下にあけた穴。山形・丸形・州浜すはま形などがある。
建物家具器物などの装飾で、部材をくって曲面にした部分

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精選版 日本国語大辞典 「刳り形」の意味・読み・例文・類語

くり‐かた【刳形・繰形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (く)ってあけた穴。衝重(ついがさね)などの下、かぶせぶたなどの両側にあけた穴。山形、丸形、州浜(すはま)形などがある。
    1. [初出の実例]「箱のくりかたに緒を付くる事、いづかたに付け侍るべきぞ」(出典:徒然草(1331頃)九五)
  3. 建築物、家具の部分装飾の一つ。表面を凸凹のついた曲面に刳ったもの。モールディング
    1. [初出の実例]「明障子鎹、椙障子栗形等、止銅可也」(出典:近衛家本式目追加条々‐弘長元年(1261)二月二〇日)

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