コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

則天去私 ソクテンキョシ

2件 の用語解説(則天去私の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

そくてん‐きょし【則天去私】

《天に則(のっと)り私を去るの意》夏目漱石が晩年に文学・人生の理想とした境地。自我の超克を自然の道理に従って生きることに求めようとしたもの。漱石自身の造語。

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典内の則天去私の言及

【儒教】より

…他方民間では明治中期に東正堂によって雑誌《陽明学》が刊行されて陽明学の再興運動が行われ,陽明学は思想としては近代において最も大きな力をもつ儒教となった。また実業家の中には渋沢栄一のように儒教と士魂と近代資本主義とを結びつけようとした者もいたし,夏目漱石のような近代的作家でもその晩年には〈則天去私〉のことばを残している。昭和になって戦雲が濃くなったとき儒教にもとづく戦争協力の団体もつくられるなど,儒教と近代日本との関わりは複雑であった。…

【夏目漱石】より

…晩年の漱石は,自伝的小説《道草》(1915)で過去の自己を俎上に,その意味を問い,《明暗》(1916)で老練な作家的技量を駆使した最大の長編を書きすすめたが,胃潰瘍の発作のため未完のまま永眠した。漱石最晩年の心境として〈則天去私〉が有名だが,漱石自身に格別の説明はない。《明暗》に暗示されている作家的自由の境地や並行して書かれた漢詩群に即して考えるべきで,固定的な理念とみるのは,晩年の漱石の実像にそぐわない。…

※「則天去私」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone

則天去私の関連情報