前嶋信次(読み)まえじましんじ

百科事典マイペディア 「前嶋信次」の意味・わかりやすい解説

前嶋信次【まえじましんじ】

東洋史家,イスラム学者。山梨県生れ。東大卒。満鉄東亜経済調査局勤務を経て,戦後は慶大教授,同言語文化研究所所長などを歴任した。日本における東西交渉史,イスラム研究の先駆者の一人。主著に《東西文化交流の諸相》《アラビアに魅せられた人びと》などがあり,本邦初の原典訳《アラビアン・ナイト》は不朽業績

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「前嶋信次」の解説

前嶋信次 まえじま-しんじ

1903-1983 昭和時代の東洋史学者。
明治36年7月20日生まれ。満鉄東亜経済調査局員をへて,昭和31年慶大教授,のち同大言語文化研究所長。アラビア語などの原史料にもとづきイスラム史を研究する。「アラビアン・ナイト」の原典からの翻訳にとりくんだが,未完うちに昭和58年6月3日死去。79歳。山梨県出身。東京帝大卒。著作に「東西文化交流の諸相」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android