力のモーメント(読み)チカラノモーメント(その他表記)moment of force

デジタル大辞泉 「力のモーメント」の意味・読み・例文・類語

ちから‐の‐モーメント【力のモーメント】

物体をある軸または点のまわりに回転させようとする力の働きを表す量。力の大きさと、その点から力の作用線までの距離との積で表される。力の能率

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精選版 日本国語大辞典 「力のモーメント」の意味・読み・例文・類語

ちから【力】 の =モーメント[=能率(のうりつ)

  1. ( モーメントは[英語] moment ) 力が物体をある一点のまわりに回転させる効果を表わす量。その点から力の作用線に下した垂線の長さと力の大きさとの積で表わされる。偶力
    1. [初出の実例]「力学〈略〉力の能率」(出典:中学校教授要目(明治三五年)(1902)物理及化学)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「力のモーメント」の意味・わかりやすい解説

力のモーメント
ちからのモーメント
moment of force

物体を回転させようとする力の効果の大きさを表す量。トルクともいう。図のように,位置ベクトル  の点P に働く力 F の作用線に,点O からおろした垂線の長さを h とする。点O のまわりの力 F のモーメント NN の大きさを NF の大きさを F とすると NhF で,rF を含む面に垂直なベクトルであり,正確には rFベクトル積 Nr×F で定義される。大きさ N は △OPQ の面積の 2倍である。角運動量 l の時間変化率は力のモーメント N に等しく,dl/dtNr×F である。

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