加賀神明宮(読み)かがしんめいぐう

日本歴史地名大系 「加賀神明宮」の解説

加賀神明宮
かがしんめいぐう

[現在地名]加賀市大聖寺神明町

石堂いしどう山の東に鎮座、昭和三四年(一九五九)の改称以前は山下やました神社と称し、江戸時代には神明宮と称していた。旧県社。祭神天照大神。南の山上に境内社白山神社がある。「天保由緒書」には神明宮も白山神社も往古より大聖寺惣鎮守で、神明宮はもと城下山田やまだ町に鎮座、山田町の名は神明宮の本社伊勢大神宮の鎮座地伊勢山田(現三重県伊勢市)にちなむもので、山田町領やまだまちりようといわれる村方は神明宮の社領があったためと記す。白山神社は寛永一九年(一六四二)大聖寺藩初代藩主前田利治より社領五石余を寄進され、慶安五年(一六五二)利治が檀那となって社殿を再建したときの棟札に「大勝持氏神」と記されており、古くはこの社が中心だったと考えられている(加賀市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android