デジタル大辞泉 「助字」の意味・読み・例文・類語 じょ‐じ【助字】 漢文で、名詞・動詞・形容詞などのいわゆる実字・虚字を助ける語をいう。断定・詠嘆・疑問などを表す「也」「矣」「乎」や、前置詞の「於」「与」、疑問詞の「何」「誰」などがある。助辞。虚字。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「助字」の意味・読み・例文・類語 じょ‐じ【助字】 〘 名詞 〙① 漢文に用いられる文の終末の也・焉・哉・乎・歟、格を示す前置の於・于、代名詞的な後置の之・者、接続を示す而・以、動詞の相を示す令・使・被などをいう。助語。助辞。[初出の実例]「凡焉の字矣の字 などの類助字多けれど音にてはよまず」(出典:点例(1703)上)② 語として意味に関係のない接尾的要素。置き字。助辞。[初出の実例]「ただ周とばかり云へば語がならぬ程に、助字にそへたにて心はないぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一六)「およそ切字の品といふは〈略〉或は余韵の助字(ジョジ)となせるしの字むの字の類をいふ」(出典:俳諧・俳諧古今抄(1730)上) たすけ‐じ【助字】 〘 名詞 〙① 主として現在いう助詞(じょし)にあたる語をさすことば。[初出の実例]「あまのしまつとは只しまと云事に、つは助字也」(出典:袖中抄(1185‐87頃)一五)② =じょじ(助字)[初出の実例]「子は、助け字ぞ」(出典:三体詩素隠抄(1622)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の助字の言及 【助辞】より …ここにいう助辞とは漢文(中国古典語)のいくつかの品詞の総称であって,江戸時代の漢学者はおおむね〈助字〉と呼ぶが,近代中国の文法学者が〈虚詞〉(または〈虚字〉)と称するものにあたる。中国の文法では,品詞を大きく分けて〈実詞〉と〈虚詞〉の二類とする。… ※「助字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by