労働費用(読み)ろうどうひよう(英語表記)labor costs

世界大百科事典 第2版「労働費用」の解説

ろうどうひよう【労働費用 labor costs】

この語は企業が従業員に直接支給する給与ばかりでなく,関連の労務費として間接的に支出した費用も含めて使われ,いわば企業の総労務費である。総労務費という考え方の起りは昭和初期に日本の低賃金に対する海外からの非難に対し賃金以外にも福利厚生費があることを弁解したことに始まった。つまり産業の競争力が問題の発端である。第2次大戦後は社会保障や企業内福祉の発達によって,西ヨーロッパでもソーシャル・チャージsocial charge(社会政策的費用の企業負担)が問題になりだした。

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世界大百科事典内の労働費用の言及

【賃金水準】より

…なお,創立記念日の金一封とか,客が直接与えるチップなどの類は労働者の収入ではあるけれども,雇用契約に基づく賃金ではないから,賃金統計には計上されない。 賃金は企業にとって労働費用の最大項目ではあるけれども,決してその全部ではない。労働費用の構成を主要国と比較すると,賃金以外の労働費用は,その比率の低い日本やイギリスでも10%を超え,アメリカ,西ドイツはもっと高く,フランスでは実に30%を上回っている。…

※「労働費用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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