勝手向き(読み)カッテムキ

精選版 日本国語大辞典 「勝手向き」の意味・読み・例文・類語

かって‐むき【勝手向】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 台所の方面。台所仕事に関係すること。転じて、暮らし向き。家計。生計
    1. [初出の実例]「およそ人の妻たるは〈略〉よく庖中(カッテムキ)を始(をさ)め」(出典合巻・教草女房形気(1846‐68)一三序)
  3. 特に、幕府諸藩の財政に関する方面。⇔表向(おもてむき)
    1. [初出の実例]「勝手方公事方分科年番の達〈略〉御勝手向え懸り候両人は、公事方え懸り不申」(出典:徳川禁令考‐前集・第二・巻一五・享保七年(1722))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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